2020.04.28

日報が教えてくれたレストランへの想い

新型コロナウイルス感染症の感染予防及び拡散防止を考慮して、
4月4日から休業をし、間もなく1カ月が経とうとしています。

休業中の各店舗の取り組みはまたご紹介させて頂きたいのですが、
今回は休業中に毎日発信された日報につてお話しします。

HUGEの全店舗では毎日日報を書いています。
これは他社でも行っていることかと思いますが、HUGEの日報は少し異なります。
HUGEでは一日の営業時間を大きく、早番(ランチ)/中番(ディナー)/遅番(深夜)と3つに分けています。
まずこの日報もその時間帯別にそれぞれ書いています。一日の日報、3つもあるんです。
日報を担当するスタッフがその日の営業で感じたこと、気づきや改善点を書いたりと、単なる数字の営業報告ではありません。
読むと手に取るようにその営業風景が想像できますし、それぞれのスタッフの気持ちがとても伝わってきます。
HRの私としては新卒や中途のスタッフが奮闘している姿を垣間見ることができ、読むのがとても楽しみです。
全体で共有することによってお互いが切磋琢磨できたり、
励ましあったりできるのもHUGEの日報の力です。

ただこの日報、当然ながら営業をしていないこの4月4日以降は配信されません。
そこで創業メンバーでデザインチームのManagerであるAyuさんが
HUGEの歴史を振り返りながら過去の日報を毎日配信してくれました。

創業メンバーの彼女だからこそトピックを選ぶ視点が面白く、毎日今日は何が来るんだろうとワクワクしています。
日報を介してHUGEの歴史を知ることができることもこの日報の面白いところ。
オープン当時のMUCHO、RIGOLETTO SHORT HILLSが試行錯誤する姿。
ゼロからのスタートのレストランが作られていき、お客様に認知されてまた足を運んでいただけること。
レストランとして当たり前のことなのですが、まさに”人のチカラ”がレストランに命を吹き込んでいく光景が目に浮かびます。

中でも今の日本の状況とと重ねて読んでしまったのが、東日本大震災の日報でした。
震災が起きた直後から安否を確認する叫びのようなメールが飛び交います。
何より全員が気がかりだったのが仙台駅前にあるRIGOLETTO TAPAS LOUNGEのスタッフの安否。
時間はかかりましたが、スタッフ全員の安否確認が取れ、その直後に仙台のManagerから来た日報にスタッフ全員が心からのエールを送りました。

「ライフライン(電気ガス水道)がまったくメドが立たないので、営業はしばらくできません。
ですが明日(3月13日)の朝9時から、来れるスタッフで店に集まり、食材・調理済みのものなどは街頭で道行く人に無償で配ります。」

自身も被災し、家族も大変な極限な状態の中で早々に取ったアクション。
13日を境にRIGOLETTO TAPAS LOUNGEはお出しできるものは限られますが営業を再開します。
そして新川が送った日報の返信です。

「震災が起きて、歩道には家路を急ぐ“人・人・人”。数千人というレベルではありません。車道に溢れるその人だかりを見ていたら
ディーラーの軒先に、“おむすび、トイレあり ご自由に!”と、紙が貼ってありその下には、“ちっちゃい塩むすび”が…。
こんな絶対車なんか“売れるわけない”時間に、店を開けている真の意義、意味。その心に涙が出ました。
さっ、HUGEもやりましょう! 営業再開です。」

未曽有の大震災が日本中を悲しみに包み、レストランを営業していることが不謹慎と感じられる空気も当時あったと思います。
ただ私たちレストラン屋ができることは何なのか。
街に寄り添い、街の人たちと共に楽しみを共有し、困難も共に乗り越える。
それがHUGEが掲げる「街の資産」となるレストランの考え方だと感じます。

現在も新型コロナウィルスという目に見えないものと戦う日々が続いています。
感染を拡大させないよう最大限の配慮をしながら、街の皆さんの必要なライフラインのひとつとして
私たちの役割をこれからも発信していきたいと思います。

この数々の日報は、今まで私たちが貫いてきた大切な想いを改めて思い出させてくれるものでした。
いつも心のこもった日報を書いてくれ、そしてレストランを守ってくれているスタッフに、
改めて感謝の気持ちを伝えたいです。

Satoko

※画像は震災があった2011年にレストランが何ができるかと考え実施した際のポスターです。

【おかえりなさい】
私達「レストラン屋」にできる事は、人や街を元気にすること。
今、自分達に何ができるのかを考えた結果、お店に来ていただいた方に、
楽しい時間を過ごしてもらい、心に元気を提供する事だと思いました。